根管治療
- 2005/8/18
- 治療技術
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当クリニックのいわゆる”根の治療”についてご案内します。
根管治療は基本的には
1、虫歯が深くて神経が腐ってしまった場合(抜髄)
2、以前神経をとった(抜髄した)根の管が細菌感染して、根の先端に
『根尖病巣』を作った場合(感染根管治療)
の2種類があります。
1、については、私くしのポリシーとして保存できる神経はなるべくとらず、
天然歯そのものの優れた強度を維持することからケースは少ない。
従って、ほとんどの根管治療は”2”のケースです。
しかも、99.9%が他の医院でのやり直しケースであります。
日本の医療保険では、根管治療の評価点数(治療費)が大変低く設定
されています。
たとえば大臼歯の感染根管治療は、390点(3900円)、二回目以降は
21点(210円)です。これだけですと、30分とか15分とかの治療時間を
ペイできないのは容易に想像できないので、経営的にはスピーディにこな
さざるを得ない⇒手抜きにつながっていると推察されます。 米国やEU
ですと、同じ治療でも980ドルです。ところが米国では、その治療に保証
制度の概念がありますし、再発でもしたら即裁判沙汰になるので歯科医
も必死なのです。
日本では逆に、低賃金な代わり、余程の事がなければ無保証なのが
実態です。 制度はともかくとしても、『なぜ神経とったのにまた痛くなる
の?』って疑問は、実はここに問題があるのです。
私くしのポリシーとしては、根管治療は基礎にあたる大切な治療である
との位置づけから、もっとも熱心にとりくんでいる分野です。
かといって、特にものすごく特別な治療をしているわけでもありません。
特徴は
1、根管の洗浄は、おもに超音波で確実に行っている。
2、管にいれる薬は水酸化カルシウムと抗生剤(3Mix)を独自に調合した
ものを用いている。
3、管をヤスリがけして削る治療のステップを多くやっている。
(通常#40くらいだが、私くしは#70を基準としている)
3に関してはできるだけ小さいほうが、歯の耐久性がアップするとの意見
もあり、あくまでも経験的に良いと思い込んでいるので、今後変わる可能
性があります。
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